56歳の主婦が約1年前から手掌や足底に発疹が出始め、ステロイド剤をつけても完全には治らないため漢方治療を求めて来院した。初診時の足底の所見は以下の通りであった。
初診時 | |
---|---|
桂枝茯苓丸加大黄よく苡仁を与えたところ、1ヶ月後にはかえって表皮剥離と潮紅が増したように見えた。
1ヶ月後 | |
---|---|
そこで黄耆を追加したところ、潮紅はやや減退した。
9週間後 | |
---|---|
その後、下剤を服用後発熱と痙攣をおこしたことがあり。また発熱、全身倦怠感、食欲不振、尿蛋白がおきてきたため、処方を小柴胡湯加桂枝芍薬大黄黄耆に変方した。初診時より4ヶ月には発疹はかなり軽減してきた。
4ヶ月後 | |
---|---|